1年目は看護師としてのゴールデンタイムです。この時期だからこそあらゆる経験を通して、看護スキルを高めるチャンスです。教育の機会を誤ると採血すらできない看護師になってしまいます。

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看護師の育成が岐路に立っている

これまでの看護師育成の基本はラダーによって、看護師を一律で育成していくプログラムでした。しかし、医療の進歩や医療人材の環境変化、働き方の多様化などに伴って一律で育てていくことが限界になっています。学校教育を見てもひとりひとりの個性や強みに合わせて教えるスタイルを変えたり、**一般企業ではダイバーシティがうたわれ、多様性の違いが大切にされている時代です。**医療業界だけが旧来型の人材育成が残り続けることは、日本の医療業界の未来にもかかわってきます。

私たちは東海地区にある40床の病院です。そんな地方から何ができるのかと思うかも知れません。でも、地方にあるからこそできることがあります。毎年60,000人近くの方が看護師国家試験に合格しています。毎年60,000人が病院などに入職しているにもかからず、そのうちの一定数の方は入職3年以内で離職や異業種への転職をしていることも事実です。退職の理由には**「ハードワークによるバーンアウト」「人間関係」「キャリアの未来が見えない」**といったものがあります。看護師として夢をもって就職したにもかからず、志半ばで心が折れてしまうのです。

1年目がゴールデンタイム

私たちはこの現状がどうしても「医療人材の使い捨て」にしか思えませんでした。全国の看護大学の取り組みによって看護師のレベルは年々高まっているにもかかわらず、病院での人材育成が原因で医療業界の底上げができていないことはとても残念なことです。そこで、当院では看護師と医療業界の未来のために看護師ひとりひとりが、夢をもってキャリアを積み上げることができる病院にしたいと思っています。

**1年目は看護師としてのゴールデンタイムです。**なんでも吸収し学ぶことが最も楽しい時期です。この時期に「看護師の仕事が楽しい」と思えなければ、看護師そのものに見切りをつけてしまうことだってあります。私たちの病院では1年目から医師の最も近いところでオペに参加します。全国の学会にどんどん参加します。

看護師キャリアの4つの選択

さらに新たな看護師キャリアとして次の道があります。四日市消化器病センターでは、あなたの「やりたい」を大切にしています。

医者と同じような仕事  21特定行為区分・38特定行為のすべて、もしくは大部分が行える看護師です。医師からのタスクシフトによって、看護師としての活躍の幅が広がります。

経営するナース  看護師資格を活かしてビジネスを行い、経営者としての視点を持つ看護師です。独立・開業などもにも直結するキャリアです。